2011-12-08

「ミャンマーバスの奇跡」

バガンからヤンゴンへは夜行バスでズバッと行けます。

道も高速道路並みで夕方6時ごろ出て、
ヤンゴンのバスターミナルに翌朝4時半ごろ着きます。

実は、この時私には重大なミッションがあったのです。

それは、、、


「靴を探すこと!」

さかのぼること一週間前
最初にヤンゴンからシュエニャウンへ向かうバスで
私は預けていた靴を受け取り忘れていたのでした。

それから約一週間、
バス会社名もわからず
何の連絡もしていなかったし、
正直諦めていたんだけど、

これまで見てきた
ミャンマーの人達の人の良さに
かすかな望みを抱いて
念のため一週間前にバスが発車したバス会社のオフィスを訪ねてみたのです。
(ちなみにこのターミナルには100軒近くのバスオフィスがある)

「すみません。前に靴を忘れちゃったんですけど?」

とカウンターの青年に訪ねてみると、
部屋の奥の方をごそごそ探してくれますが、

「無いですね。」といった表情。

その後も何やらいろいろ調べてくれて、

「どのバスに乗ったか?いつ乗ったか?」

などを丁寧に聞いて、乗客名簿をさかのぼって調べてくれます。
そのうち

「これは貴方のサインですか?」と

乗車時にサインした紙を見せられ

「そうです」

と答えると、急に自転車にのって
すっ飛んでどこかへ行ってしまいました。


待つこと、五分。

オフィスの前に着くと
青年は自転車のかごに入っているビニール袋を掲げて、

「あったよ。これでしょ?」と一声。

すぐに駆け寄って、
中身を確認すると間違いなく僕の靴です。
思わず鳥肌がブルっときましたね。

「あぁ、これや~!!ありがとう!!
つーか、すげぇなミャンマー!!!」

と何度も叫びながら
お礼を伝えました。



この感動アジアを旅したことが無い人には
ちょっと解らないかもしれません。

普通忘れ物、落し物って出てこないんです。
それなのにミャンマーではそれが出てきたんです。

ミャンマーという国が如何に
勤勉で誠実な人達によって成り立っているかが
御想像いただけるのではないでしょうか。

PS
この間、私にずっと付き合って下さった
山中ご夫妻にも感謝しております!!
ありがとうございました。

以上


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