2012-07-25

なぜ、ウガンダの学校では外国人に寄付をもとめるのか?日本考@ウガンダ


ウガンダにいる間、
ずっと疑問に感じていたことがありました。

それは

「なぜ、この国の人々は
今なお貧しいのか?」

という疑問です。


ウガンダという国に入って以来、
私の目はこの国の風土の豊かさに魅入ってしまうばかりです。

どこもかしこも、
生い茂る緑でいっぱい。

畑は果実や野菜に溢れています。
また、ビクトリア湖に面しているという立地からか、水資源も豊富です。

私の見た感じ、

ウガンダの風土は
たくさんの人の生活を
豊かに育むだけのエネルギーを
十分に備えているように思うのです。


しかし、一方で

この国ほど、
「貧しさ」を感じさせられた国も
ありません。

これまで、
この国のいたるところで、
学校に招かれました。

こちらが頼むわけでもなく、
システマチックに授業を見せてくれて、最後に

「鉛筆でも、ノートでもなんでもいい。少しでいいから支援をして欲しい。」

というお願いをされます。

この公教育制度の未熟さが、
ウガンダの土地の豊かさと
どうしてもリンクしないのです。

で、何人かの
ウガンダの人々に
話を聞いて見ました。

するとみなさん
少し小声で

「この国の政治は機能していない。」

というような言葉をつぶやきます。

ウガンダでは
一部の部族が強い権力を握っていて、政治の世界は
その権力者の都合の良い形で
進んでいるというのです。

そのため、
本来整備されるはずの
公教育や医療制度が
いつも後回しになっているとの
こと。

その話を
聞いて始めて腑に落ちたように
感じました。

結局、
その国の風土がいかに豊かであれ、その国の人々がいかに優秀であれ、そこから生まれるエネルギーや価値を、コーディネートするはずの政治が機能しなければ、
全く意味が無いのです。

本来の政治の役割は
現在の国力100を
10年後110に増やすために、
あるいは現在の100で110の成果を得るためにコーディネートすることなんです。

それが、国によっては
現在の100が10年後90に
減るのをわかっていても
お茶を濁してみたり、
現在100で50の成果しかあがっていないのにその事を問題だとも思わない。

政治の結果は
いつも未来にしかでません。

けど、
政治の結果は
必ず国民の日常に現れるのです。

以上

次回、旅は東アフリカを離れ、
一気にエジプトへ移動します。カウチサーフィン in カイロ!!

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