2012-07-17

「疑う力」 日本考@ケニア

ケニアには二週間弱滞在しました。
その間の宿泊はすべてナイロビにて。

ケニアを実際に訪れて強く感じることは、

やっぱり
 「百聞は一見に如かずだなぁ」ということです。

ケニアってなんとなくざ・アフリカという感じで、
そして正直にいうと「危険」「汚い」「貧しい」というイメージでした。

そういう人は多いんじゃないですか?


しかし、実際に訪れてみて、
はじめに驚いたのはナイロビの近代的な街並を見た時。

特に金融機関の活躍ぶりには目を見張るものがあり、
よくも悪くもサラ金だって街のあちこちに店舗をかまえている。

もちろん、
ケニアには私たちのイメージ通りにスラムも在るし
 それ以外の街や村はとても近代的と呼べるものではない。

けれど、どちらもケニアの一面でしかないのです。

街の治安だって、
いままで訪れた国と比べて特段に
悪いという雰囲気は一切感じませんでした。

(もちろん、最低限の注意はどこの国でも必要ですよ。)

むしろ、
印象的なのは街中で道を尋ねる時に
とても流暢な英語で丁寧に案内をしてくれる人々の姿です。

夜のナイロビを
歩いていても、声をかけてくる若者は
カンフーの真似事をしながら、

「おい!!ブルース・リー!!」

と声をかけてくるくらいで、その少しズレた、だけど素朴な
愛嬌の良さも私個人は嫌いじゃないんです。

私がケニアを訪れる前に抱いていた
イメージと現実の間にどれだけ
大きなギャップがあるのかを痛感させられました。

というような経験をへて、

私たちがテレビや新聞を経由して
手にする「情報」はいつだって
「編集」されており、

つまり、それは、必ず対象の或る一面でしかないのです。

この当たり前のことを
今一度私たちは思い起こさなければならないと思います。


マスコミから与えられる情報だけじゃなく、
教科書に乗っていることだってそう、
偉そうな人が偉そうに言っている言葉もそう、

すべてを土台から疑ってみる力が必要だと思います。


その「疑う力」って支配している側の人達からすれば
支配されている人達に一番身につけて欲しくないものなんです。

そういう力って私たちが現在のシステムの中で
効果的に奪われてきたものじゃないですか?


以上

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