2012-08-15

「特攻隊員の遺した手紙について」 日本考@ギリシャ。


旅の中では当然、日本のことについて
いろんな国の方から質問を受けるものです。

日本人ではないといえど、
日本の近現代史に詳しい人もいるのです。

特に日本の歴史の中でも戦争の話題は、印象的なようです。

中でも、

「よく聞かれるなぁ」と感じるのが

太平洋戦争期の「特攻隊」についてです。

この話題について、外国出身の方に質問された時、みなさんはきちんと回答できますか?

無論、英語でね。

正直、旅の始めの方では、
このことについて質問されても、英語力が無いためにうまく伝えることができませんでした。

これって、物凄く悔しいことなのです。

通常の話題ならともかく、
近現代の日本の歴史はこと西欧諸国では評判が良い方ではありません。

アジア諸国へ侵略して、
あのドイツと手を組んで、戦争をしかけた国。

最後は無謀にも
アメリカに挑んで自爆テロみたいな攻撃までして、結局負けた国。

そんな印象を
程度の差はあれ持たれているように感じます。

相手の考えを否定する必要はありませんが、

中にはどうしても
伝えておかなければならない事が、私たちにはあるはずです。


今回、
ギリシャでお世話になった
カウチホストともその話題になりました。

そこで歴史的な背景に
詳しかった彼に、

特攻隊員の皆さんが出発直前に
家族にあてて遺した手紙についての話をしてみました。

正直どんな反応が返ってくるのか
ドキドキしていたけれど、

わたしが一通り話し終えると
それを聞いて彼は

「とても美しい話だ。
その話は今までに聞いたことがなかったよ。正直、今まで特攻隊についてはただ単にクレイジーな集団だと思っていたんだ。全く理解できなかった。けれど、君の話を聞いて、特攻が何かを守りたいと願っていた人々の行動だったことがわかったよ。」

と言って、深く理解を示してくれたのでした。きちんと伝えれば、伝わるものです。

大切な誰かを守ろうとする人間。

そういった人々の生き様が放つ
物語のパワーは人類普遍のものです。

もし私たちが、

日本という国を
世界中から憧れられる国にしたいと願うならば、

真にやるべきことは、
他国をただ単に批判することではなく、

自らの歴史を学び、
その中にある物語を紡ぎ、

そして、
それを伝える技術を
身につけることでは無いでしょうか?

今回の経験を通じて、その事を実感しました。


以上


次回、再びブルガリアへ戻ります。「こんな温泉あっても良い方じゃない。」バーニャ温泉
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