2011-05-24

観光立国JAPON① 韓国から日本の観光を考える

日本、そして別府大好きっ子の自分としては
日本の文明を世界に発信し、それによりお金を稼げる観光立国、国際観光都市ってのは
なによりも魅力的なのです。

というわけで、日本が別府が、海外からより多くのお客様に来てもらうためには何が必要なのか?
それを探っていくのが、テーマ観光JAPONです。

今回はお隣韓国からの気付きをシェア します。
ポイントは3つ

①Wi-Fiはバックパッカーの必需品

バックパッカーには有名な話ですが、ソウル中心に韓国はWi-Fi先進国です。
ソウルからユソン、オニャン、スイアンホ温泉と地方都市も訪れましたが
どこに行ってもWi-fi電波は飛んでいたし、最低一か所は実際に無料で利用することができました。
これはバックパッカーには本当にありがたいことです。
日本には残念ながら、そのような環境はなかなか難しいように思います。
東京、京都、別府、正直ほとんど繋がらないですね~。

そしてもう一つ大事なのはバックパッカーを貧乏旅行者として見るのか、先遣隊としてみるのか?
バックパッカーは将来の上客、あるいは最高の宣伝マンかもしれません。
特に個人が情報発信をできるこれからの時代は。

②おもてなしの心は日本の専売特許か?

私が韓国でうけたおもてなし。
一、水安堡温泉の観光案内所、日本語ができる安さん(25)
出会って15分後には食堂でご飯を御馳走になりました。
「韓国ではじめて一緒に日本人と食事をするので私が御馳走します」
二、ヨンさん(40)カウチサーフィンで知り合った初対面の英語教師。
ソウル市内でお会いして韓定食御馳走をいただく。
三、Sunnyとユンさん(30)6泊もタダで泊めてもらって、朝晩の食事もご馳走になり
うち一日はソウル観光に連れて行ってもらう。
四、ミョンドンの観光案内所で、中国行きのフェリーチケット予約をお願いする。
その際にチケット購入代金を銀行振込で支払う必要があったが、その振り込みを職員の女性が
自分のカードを使ってやってくれる。
ほか、もろもろ。

おもてなしの心は日本の専売特許ではありませんでした。
お隣韓国にもそれ以上のおもてなしの心が存在します。
これは勿論、観光業とはすこし離れたお話。
しかし、これだけのおもてなしを受けた私たちにとって韓国は
日本と同じくらい好きな場所になりつつあります。
自然と「両親も是非連れて行きたい。」ってな気持ちになりますね。

③旅行者にとっては私が日本代表?

貧乏旅行を除き、通常の観光ツアーなどで
私たちが現地の人と直接接触する機会はほとんどありません。
ホテルの従業員、土産物店の店員、添乗員さん以外では多くて3人まででしょう。
つまり、その三人は観光客にとって日本代表なのです。

私たちは今回の韓国滞在10日間で食堂から市場、大学から浴槽まで至る所で
現地の人々に接しました。結果として一人も不快な感じを与える人が居なかったのです。
バスや電車の中で座っている人を含めてもです。電車内で若者が年長者に席を譲るシーンも多数見かけました。
偶然にしては出来すぎです。もちろん当の本人たちに韓国代表としての意識などあろうはずもありません。
あるのは、ただ当たり前の親切心です。
その、人として当たり前の親切心こそが観光立国を目指す際大きなポイントになるのです。

今回の韓国滞在を通して
韓国には憧れに近い感情を持つほどになりました。
美味しい食事や、きれいな街並み、珍しい風景によるものではなく、
まさに出会った人々の笑顔と身振り手振りによるものなのです。
その土台の上に、さまざまな政策、条例、インフラが築かれてこそ
初めて価値をもつのだと思います。

以上、学びの多い韓国滞在でした。

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