2011-10-18

プノンペンで大学訪問 ② 渡邉先生の臨時授業

さて、ご飯を食べた後、次の時間は日本語の授業だということで、
私たちも見学させてもらおうと、スピアラー君と一緒に教室へ向かいました。

が、偶然にも本日の授業は先生が不在のため自習とのこと。
教室にはまだ3~4人しか学生がいません。

そこで面白がって賢が、

「じゃ、今日は僕が代わりに1つだけ日本語を教えてあげます!」

そしてホワイトボードの真ん中に大きく『一期一会』。



すると、学生の皆さん、真面目というか素直というか、
ちゃんと席についてメモを取り始めます。

教室には徐々に遅れてきた学生たちが集まってきますが
みんなビックリした顔で

「こんにちは!」
「遅れてすみません!」

ときちんと挨拶をしながら入って来て着席します。

「いやいや、僕達別に先生じゃないからねー(笑)」

いつの間にか教室には20人以上の学生が
みんな席についてメモを取りながら賢の説明を聞いています。



賢ももはや後には引けず

「『一期一会』というのは~、日本人にとって、とても大切な考え方です。
例えば、スピアラー君の人生と僕の人生とが重なり合い…」

と必死に説明。

なんとか『一期一会』の説明が終わったら、続いて自己紹介タイム。

学生達に一人ずつ日本語で自己紹介をしてもらいました。



みんな恥ずかしがりつつも、ちゃんと教壇に立ってあいさつします。

「僕は将来、日本の企業で働きたいです。」
「私は料理を作ることが好きです。得意な料理はカンボジアのオムレツです。」
「僕は時々日本語でガイドをします。将来は通訳になりたいです。」
「私の趣味は、本を読むことと、音楽を聞くことです」

等々など。

また、日本についての印象を聞くと、

「日本人はとても厳しいです。遅れると、『あなたは遅いよ!』と怒られます。」
「日本はとても進化しています。あっ発展しています。」
「日本人はとても優しいです。」
「日本では地震があって大変です。日本は恐いです。」
「日本料理が美味しいです。」

等々など。

とはいえ、日本人や日本の文化には、
まだそれほど接触した経験が無い様子。

ちなみに好きな日本食を訪ねると、お寿司とお好み焼きがあがりました。

そして最後は、APUと別府について紹介。

「別府には温泉がたくさんあります。海も山もあります。」
「APUには世界中から学生が集まるので、
世界中に友達が作れるし、視野が大きく広がります。」

すると、学生からは

「外国人も温泉に入れますか?」
「授業料はいくらですか?」

と興味を持ってくれた様子。

こうして、自習時間の一時間をまるまる使って、
日本語学科の学生たちと楽しい時間を過ごしたのでした。

印象に残ったのは、やはり、学生たちの素直さ、
キラキラした瞳、日本語を学ぶ意欲の強さです。



みんな突然やってきた怪しい日本人の私たち二人を、
大変温かく迎えてくれました。

しかし、その後やってきた『日本事情』の先生(日本人)には

「あの…お二人はどういった方々ですか?」

と思いっきり怪しまれましたけどね(笑)

以上、プノンペンの大学レポートでした。


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