街自体が世界遺産に指定されているホイアンでは、
毎月陰暦の14日に『満月祭』という祭りがおこなわれます。
その日は街の明かりがおとされ、
伝統工芸品であるランタンが各家や店の軒先につるされて、
昼間とはガラリとかわった雰囲気になります。
結論から言うと、ホイアンは素敵な街ですが、
満月祭の当日だけは避けた方が、
ホイアン本来の雰囲気や風情を楽しめると思います。
満月祭の当日だけは避けた方が、
ホイアン本来の雰囲気や風情を楽しめると思います。
私たちが満月祭にがっかりしてしまった原因は
きっと期待をしすぎたから。
今回、賢太郎は初のホイアンですが、
千明にとっては3度目のホイアン。
最初は今から約8年ほど前、
大学2年の終りにバックパックを背負って
ベトナム縦断一人旅に出たときでした。
ベトナムの他の街とは違う雰囲気が漂い、
観光地ながらものんびりとした空気が、素敵だなと思ったのを覚えています。
2度目に訪れたのは、その約1年後。
ホーチミン留学中に、ベトナムの旧正月に友人と訪れました。
街には満月祭のようにたくさんのランタンが灯され
当時はまだ開発されてなかった川沿いに、
たくさんの紙燈籠が浮かんでいたのがとても幻想的で感動しました。
今回も、ホイアンに行くとなると、過去に満月祭に訪れたことのある日本人の友人から
「満月祭、すごく良かったよ!ぜひ見てきて!!」
と口々に言われたのです。
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そういうわけで、二人とも大いに期待してホイアン入り。
満月祭の前日からランタンがそここで灯され、なかなか良い雰囲気。
しかし!満月祭の夜。
街で目にしたのは、道から溢れださんばかりの人・人・人・・・!!
ベトナム人はみな大声でぎゃーぎゃー騒ぎ、風情もへったくれもありません。
そこを無理やりバイクで通ろうとする輩もおり、
もはや、しっちゃかめっちゃか。
空を見上げると、月が悲しいくらいにキレイにポッツリ、輝いています。
もちろん、群衆は誰も月なんか見てやしません。
そして、昔と大きく違う点は、川沿いが開発されていつの間にか広場のようになり、
ホイアンの街にちっとも似合わないヤシの木が植えられてしまっています。
ブーゲンビリアならまだ許せた。
景観美化を目的としたものなら、この開発は大失敗としか言えないでしょう。
本来の美しいホイアンの雰囲気ぶち壊し。
人々はみな、楽しそうにはしゃいでいますが、
かといって、どうも日本の縁日なんかにあるような風情はない。
すっかり興ざめしてしまった私たち。
川面には申し訳程度に紙燈籠が漂うものの、どうもピンとこない。
見た時間帯が悪かったのかな?
川沿いには燈籠売りがずらり。
そんな彼らを横目で流し、とぼとぼとホテルに戻ったのでした。
ホイアン満月祭、本当にがっかり!!!
とはいえ、誤解がないように書いておきますが、
ホイアン自体はやはり素敵な街です。
狭い路地、古い建物、
日中はくすんだ黄色の壁に濃いピンクのブーゲンビリアの色合いがとても美しく
遥か昔に静かに思いを馳せながらのんびり散策するのにぴったり。
満月祭の前後でもランタンや燈籠流しはあったので、
お祭当日を避ければ、静かで落ち着いたホイアンを楽しめると思います。
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