2012-01-10

「バングラ流 お葬式」

この日のホスト宅に帰ると
シプーさんの表情がすこし強張っています。

訳を聞いてみると

「実は今朝、親しくしていた知り合いのおじいちゃんが無くなったんです。」

とのことでした。

そのおじいちゃんは
ダッカのアートユニバーシティでは大変有名な方らしく、
随分昔から学生たちの絵のモデルなどをしていて、
その人柄から多くの学生に親しまれていたとのことでした。

「なので、私は今夜大学に行って彼の絵を描くんです。」

とシプーさん。
そこで、私も連れていっていただきました。


大学の構内につくと、
既に人だかりが出来ています。

なんと、その中心には
無くなったおじいちゃんの遺体が在るではありませんか!

実はバングラでは、
死者が出た時に、
自宅と職場や親しい人が多い場所に
遺体を運んで、その場でお別れをすることが良くあるそうです。

現場は不思議な雰囲気で、
多くの人がおじいちゃんの遺体に花を手向けていました。

その後、
その場でシプーさんがおじいちゃんの絵を描きだします。




周りにはたくさんの人だかり、
いくつかTVクルーも来ており絵を描く彼に取材なども
行われていました。

絵を描いた後は皆で
おじいちゃんの遺体とともに夜の公園へと移ります。


その後、
遺体は車で運ばれて行きました。

なんとも、ユニークな体験でしたが、
結果としてバングラデシュの人々に
益々親しみを持つことができました。

以上

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