2012-01-13

「美しきバングラ」 2011/12/25

さて昨晩のミサの神聖な雰囲気を残した
クリスマスの朝、

私は村のあちこちに潜む美しい風景に感動をしていました。

「豊かやな~」

と独り言で呟いてばかりでした。


ここで改めて、主張をしておきたいことは
私が触れたバングラデシュはある意味で
「とても豊かな国である」ということです。

それは風土そのものが豊かであることもそうだし、
そこに営む人々の心が豊かであることも意味します。

テレビゲームがなくても子どもたちは
めいっぱい笑って遊んでいるし、



洗濯機や冷蔵庫が無くても、
老人たちはお茶を片手ににこやかに談笑しています。

正直バングラデシュが世界最貧国だなんて、
私にはとても感じられない。

そんな事言えるのは、
一度もこの国に訪れたことが無い人だろうな~
と感じています。

(勿論、バングラにも本当に誰かの助けを必要としている人達はいるのだろうし、
彼らに対して誠意を持って活動している人もいることは大前提ですよ☆)

ただ私が感じているのは

「人が生きてるってのは、数字やデータにまとめられるほど、簡単なことじゃない」

って事です。

いくら稼いでいるかで、
その人の幸せを測ることは出来ないし、
また、私達がいくらおカネを彼らに与えたところで
必ず相手を幸せにできるとも限らない。

そういう当たり前の事を、
自覚しておかないと、
かえって相手を傷つけたり、
新たな課題を生み出すことになりかねませんね。

話が逸れました。

この村で最後に感動したのは
豚を解体するシーンを子どもたちが
目の当たりにしている姿を見た時です。



私達は確かに他の生命を喰らって生きているんだ。
そういうことをリアルに感じられる人は
やはり、どこか地に足のついた人間になる気がします。

キレ身になったお肉しか見たことの無い現代の日本人が
果たしてどれだけ生命をリアルに感じる事ができるか、、、?
などと改めて考えてしまいました。



とまあ、難しいことは置いておいて
とりあえずダッカに戻る時間となりましたので、
名残惜しみつつ、この美しきガロの村を後にします。

以上


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