2011-06-23

九寨溝はジブリの世界?

行ってまいりました、世界自然遺産、九寨溝。

九寨溝は今回の旅で賢太郎がもっとも楽しみにしていた場所の1つ。

成都から飛行機も出ていますが、
私たちはえっちらおっちら、
バスで山道を10時間かけて向かいます。



車に酔いやすい千明は心底心配しておりましたが、
幸い、事前に聞いていたように車内で嘔吐する中国人も出ず、
窓からの景色がとにかく面白かったので
狭いシートながら、快適なバス旅となりました。

ちなみに道中のトイレはすべて中国式ニーハオトイレ。
つまり、ドアが無く隣の人との間には腰くらいの高さの仕切りのみ。

個別に流せるトイレが主でしたが、
みんなで長い溝のようなものの上にまたがって、
前の人の汚物が流れてくるのが見えるスタイルのトイレもありました。

バスが一緒だったカナダ人の女の子3人組は
「Oh my God! I can't do this!!!」
と騒いでました。そりゃそーよね。。

さて、車窓の景色でまず印象的だったのが、
2008年の四川大地震の爪痕。

倒壊した橋や、当時の国道に覆いかぶさる土砂崩れ、
巨大な落石岩など、
自然の脅威をまざまざと見せつけられます。





今、自分たちが無事に道路を走っていることですら
単なる偶然。いつ土砂が崩れてきてもおかしくないのでは、
と、背筋がぞっとする思いでした。

地震エリアを過ぎてしばらく行くと、
チベット族の住む集落や、ヤクのいる休憩所を通ります。



チベット式の塔がある山の中の集落の景色は
風の谷のナウシカを彷彿とさせます。



そうこうするうちに、九寨溝に到着。
一日目は特に何も出来ないので、ご飯を食べて就寝となります。

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バスターミナルから宿までは無料送迎サービスがあるのですが、
その時、車で一緒になったマカオからのカップル2人と
とても良い友達になることができました。

フローラとアントニオです。

なんと、アントニオは私たちが大学時代に所属していた
よさこいサークル(よっしゃ虎威)を知っており、
互いに共通の友人がいたのです!

きっかけはよっしゃ虎威がマカオでパフォーマンスをしたこと。
(当時、賢と千明はマカオには行ってませんでした)

世界は狭い!!

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2日目。

すっきりしない曇り空の下、アントニオ&フローラと連れだって、
いざ九寨溝へ出発です。

入場料220元、園内でのバス90元。
容赦ない価格設定です。

実際バスチケットはチェックされることはないので、
買わなくても大丈夫かも…

入場すると、まずは一番標高の高いてっぺんの原生林へ。
ここは標高が3000メートル以上あり、さすがに空気が薄い!

あとはバスを使ったり遊歩道を歩いたり、
景色を楽しみつつ、好きなように下っていきます。

とにかく水が青い!
場所によっては鮮やかな水色だったり、エメラルドグリーンだったり。



前日、宿のお兄さんから、
「あれはバスクリンですよ」
なんて言われてましたが、バスクリンじゃないのが不思議なくらい
鮮やかな色です。

まるで、もののけ姫?ラピュタ?いやいやナウシカ??



今日はあいにくの曇り空で、途中雨にまで降られましたが
晴れていれば、日光の光でさらに色鮮やかな水面の様子を楽しめたことでしょう。

紅葉の時期に来たらそれこそ鼻血ものの美しさかも。


九寨溝では、湖が見えなくても純粋にトレッキングも楽しめます。
中国人のツアーの団体客は、バスで要所要所を移動するので
遊歩道を歩いた方が静かに山の景色を楽しめます。

なんてったって、ステレオで変な音楽を大音量で流しながら
観光してる団体もいますからね。

みんなで踊りながらポーズを決めて、はいチーズ。



これはこれで面白いです。

九寨溝ではさすがに旅行客のマナーもそこそこ良いのか、
もしくは園内の掃除が徹底しているのか、
万里の長城のようにゴミが散らかっていることはありませんでした。

しかし、透き通ったブルーの湖で
魚にせんべいをやってるオッサンを見た時は、
後ろから蹴りを入れてやろうかと思いました。

園内は遊歩道もトイレも整備されていて快適。
食べ物は高くてオススメ出来ませんが、
私たちは宿で注文したサンドイッチを持ち込み、美味しく頂きました。



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さて、九寨溝を見て回った後の2人の感想です。

「九寨溝もすごいキレイだけど日本の自然も負けてないよね。
植生が似てるからそう感じるのかな。」

「まぁ今日は太陽も出てなかったしな。
もちろん規模では九寨溝に負けるけど、
日本で朝一で見た五色沼は相当キレイやったからなぁ。
しかもあっちは無料やし。」

「大分の男池とかもキレイよね。あと宮崎の川も。」

「上高地なんかもいいよな。」

「水の青さだけで言うと、別府のいちのいで温泉も全然負けてないし。
しかもあっちは温泉!」

そうなんです。

この日は九寨溝が本領発揮していなかったせいか、
九寨溝への期待が大きすぎたせいか、
日本の自然の美しさを再認識する結果となってしまいました。

それはそれで、まぁ良いでしょう。

もちろん、なんだかんだ言っても九寨溝だって素晴らしかったです。
値段が無料かもう少し安ければ、
もう何日か滞在して、隅々まで歩き回りたいところです。

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