2011-06-17

西安―成都 またまた夜行列車の旅

中国の主要都市、特に上海や北京では
鉄道の駅がだいぶ発展して、飛行場のロビーの様ですが、
西安の駅は比較的古い様子。

今夜は電車に乗って西安から内陸の町、成都へ向かいます。


西安駅。上の黒いのは城壁。

出発時間は20:07発ですが
始発ではないためか遅れに遅れ、
実際に乗車したのは21:30頃。

人でごった返す待合室には、ある意味、
私たちが想像していたような「中国らしさ」がありました。



大きな荷物を地べたに置いて
その上に座り電車待ちする、浅黒い人々。

明らかに貧しそうな人もいれば、
日本人とも見分けがつかないようなお洒落な女性もちらほら。

子どもを連れて物乞いをする薄汚れた女性。

手にブレスレットを勝手に巻いてきて
笑顔で寄付(?)を請う
聾唖の少年少女。


さらには、私たちのすぐ横で、いきなり用をたし始めた女の子。
もちろん両親は叱りません。

その場に残された液体は拭かれることもなく、そのまんま。


自分のしたトイレの横ではしゃぐ少女。
ちなみに彼女のズボンもお尻の部分が割れてるタイプ。
わざわざズボンを脱がなくても用をたせます。

この一家、特に貧しそうには見えません。
ごくごく普通の中流階級の様子。

明らかに、我々日本人とは全く異なる
「公衆衛生」や「恥」の概念があるようです。

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さて、こうしてボーっと人間観察をしていたら、
いつのまにか検票開始。

電車に乗ってみると、上海から西安までの車両と違います。

ヘッドライトもなく、なんだか古い感じ。
なるほど、チケットがいささか安いわけです。

西安の駅を出ると、まだ夜10時前後なのに突然消灯。
暗がりの中、果物やカップ麺など車内販売がやってきます。

これといって何もできないので強制的に就寝。


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翌朝はお粥の車内販売で目を覚ましました。

窓の外には、これまであまり目にしなかった水田の景色が広がっています。



これまでとどことなく植生が変わった様子。
緑豊かな風景が続き、見ていて飽きません。

西安への到着が1時間遅れたので
到着も遅れるだろう、とのんびり構えていたら
なんと成都着は時間通り!

中国人の皆さんは当然のようにさっさと下車し
車内はあっという間に私たち二人だけに。

慌ただしい成都到着となりました。

朝の車内の様子。

さぁ!
成都と言えばチベットや九寨溝の玄関口。

情報収集も兼ねて、
ここでの宿は旅人の間で有名なSim's Cozy Garden Hostelに決定。

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