2012-09-07

「国旗掲揚について」 日本考@ドイツ



私には以前からドイツを訪れたら、
是非ドイツ出身のみなさんに尋ねてみたいことがありました。

それは、現在を生きるドイツのみなさんの第二次世界大戦の受け止め方についてです。

日本のそれと、どのように違い、どのような点で共通するのだろうか?
それを考察したいと考えていたのです。

今回はその中で学んだことを
一つご紹介します。

ある晩、ベルリンでお世話になっているカウチホストに


と質問をぶつけてみました。
すると彼は、

「それは良くわかります。ドイツでも一緒だね
。例えば、いまは街中で普通に目にするドイツ国旗も
ついこの間までは掲げることは避けられていたんだよ。
ドイツ国旗を掲げることをこと、イコール、右よりの思想をもった人としてみられ、
それがあの戦争のイメージに繋がってしまうんだ。
それが変わったのは前回のドイツワールドカップから。
あれ以来、みんなドイツ国旗を自然に掲げるようになったんだよ。」

と答えました。

実は、私は数ヶ月前にイランで旅を共にした別のドイツ出身の友人からも
同じ話を聞いていたのです。

そしてこの話で重要な点は、
単にワールドカップが開催されたからではなく、
当時のドイツがワールドカップという舞台で活躍(3位)したからこそ、そ
れは忌まわしい過去を越えて、新たな誇りをドイツの人々に与えたということです。

これは私たちにとって非常に興味深い話ではないでしょうか。


私個人の意見としてですが、

国旗を掲揚すること=国を愛する=右寄りな思考を持つ人=戦争の原因?

そのようなロジックが、
私たちの意識下には未だに広がっているように感じます。

だからこそ、日本では国旗掲揚についての問題が
あれだけ大きく取り上げられるのだと思います。

一つ大きなポイントは
「日本」と一口にしてもその言葉のもつ意味は
人によって全く異なるということです。

おなじ「日本」という言葉の使っていても
ある人にとってそれはネガティブなものであり、
またある人にとってはポジティブなものでもあるのです。

しかし、それらは私たちが過去を見つめているからこそ
立ちはだかる壁なのではないでしょうか?

そういったものを全く超えた次元、
未来を見つめてとらえる私たちが創る「日本」というイメージを共有したとき、
私たちは真にそれを誇ることができるのだと実感しています。

歴史を掘り起こしてそこから学ぶことは大切です。
しかし、それだけでは違いは乗り越えられません。
その上で、素晴らしき未来につい共有しなければならないし、
そこに向かう今にフォーカスしなければならない。

そのように感じています。

みなさんはどう思いますか?


次ももうひとつ「敗戦国としての日本とドイツの違い」日本考


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