2012-09-21

「9時出社5時半帰宅の豊かさよ」日本考@北欧

やっぱり北欧の生活は豊かです。10年ぶりの北欧ですが、その印象は以前と変わりません。

もちろん、個々のケースで違いがあるのでしょうが、それでも少なくとも私が体験したことからは、
羨ましくなるような豊かさが感じられました。

そして、それは物質的、経済的な意味合いだけではなく、心の豊かさという意味で感じるのです。

デンマークでお世話になったホストが仕事に出かけるのは9時なのですが、にもかかわらず、いつも6時前には帰宅します。
日本の民間企業で働いている人には、にわかには信じ難い話かもしれません。

帰宅後は友人や家族とともにお酒を飲んだり、食事をしたりで、夕飯を一人で過ごすことはほとんど無いそうです。

そういえば10年前にグリーンランドでホームステイをしていた
時も、毎晩家族揃って食事をするという習慣にいたく感銘を受けたものです。

仕事よりも、家族や友人との時間を大切にする。

このあまりにも当たり前すぎる考えが、やはり現代の日本では、まだまだ実践しづらいように感じるのは私だけでしょうか?

日本人は本当に一生懸命働いいていると思います。

朝は7時に家を出て、夜は10時に
ヘトヘトで帰宅する。翌朝も早いから家族とろくに話す暇もなく、床に就く。

しかし、そんなことが当たり前になっていては、やはり心の豊かさという面で出遅れている観は否めないようにも感じています。

そして、このことを考え続けてみると、私個人はどうしても、
日本人が働いて生み出している価値と、それによってもたらされている報酬が釣り合っていないように思えてきます。

「働けど、働けど我が暮らし楽にならざり」という言葉があるけれど、一言でいうと、効率が悪い。

みんな一生懸命風呂桶に水を組み続けているけれど、桶の底に大きな穴が水が少しずつ漏れている。
そんな感覚(疑問)を日本の社会に対して持たずにはいられません。

みなさんは、どうお感じになるでしょうか?


以上

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