BANAUE二日目の朝朝食後、JESSと合流し遠くバタッド村を目指します。
バナウェの町の中は朝から活気があり、
特に7時には教室に集まっていた子どもたちが印象的。
バタッド村への道はかなり凸凹しており、
バイクも左右上下へ激しく揺られます。
日本のホンダ製とのこと、
排気量を聞いたら155CCと言っていたが、
そんなのあるんですかね?
てなことを考えているうちに、
JESSが「ついたよ。ここから歩くんだ」と
バイクをとめました。
「あれ、ここがジャンクションなの?」
というくらい普通の山道の途中で降ろされて
そこから登山が始まりました。
アップダウンのレベルは鶴見岳を越えます。
急な坂の連続。
しかし、こちとら日本の山で鍛えているんです。
「登りでは負けるもんかい!」
と息巻いてみましたが、
道の途中
こっちはハァハァいいながらしゃべることもままなりませんが、
JESSは「あれはバナナの花だよ」
「この実は食べられるんだ」
と言った話をしながら軽々と登っていきます。
サンダルのままで・・・。
途中、小学生の兄妹も
私たちを軽く抜いていきました。
「彼らは、毎日この道を通って学校に通ってるんだよ」
「そりゃ、かなわんわ」
歩くこと一時間半
ついにバタッド村へ到着
さすがに世界遺産。
素晴らしい景観です。
そして、村到着後の
食堂でいただいたコカコーラの美味しいこと!
グローバリセーション万歳!
JESSの案内で今度は村の中心部(谷底)まで行くことになりました。
やっぱり日本の田舎(山香)にそっくりですが、
子どもたちが、自然の中で遊んでいる姿は良いもんです。
村人も観光客慣れはしてるもののスレてはおらず
田舎のおっちゃんと言った感じです。
写真のおっちゃんを含め、バタッドでは、この写真のような伝統的な住居に
今も住んでいる人々がいます。
ほんの10年前は、ほとんどがこのような住居だったそうです。
村には車では入れないため、家を建てるにも
資材を町から徒歩で担いでくる必要があるのです。
この村での稲作は二期作。
科学肥料の類は使わないそうです。
「科学肥料は稲にも環境にも人間にも良くないからね」
と、JESSからあたり前のように言われた時には
少しびっくりしました。
「だからバタッドの村の米は
都会の平地の米よりも粒が大きくて甘いんだよ」
「平地では生産性ばかりを重視して
4期作もしているところがあるそうだよ」
だそうです。
だそうです。
私たちが訪れたころ、田んぼは稲刈りをちょうど終えたくらいの時期。
頭に傘を乗っけたおばちゃんたちが、次の田植えに向け草刈をしていました。
たっぷりとバタッドを満喫し、帰りはまた地獄の山道。
途中にあるご家族。
子ども10人兄弟。
滝川でタロイモを洗う子どもたち。
足が悲鳴を上げつつも、何とか無事帰り着き、
あとは宿で食事を取りながらバスを待ちます。
JESSが「日本語を教えてくれ」というので
「こっちもタガログ語を知りたい」と言って
お互いに知りたい単語や表現をメモに書きあいました。
JESSはこちらが要求した以上に熱心に
「これはこう言う」
「あれはこう言う」
と丁寧に「教えてくれました」
マニラ行きのバス乗り場まで送ってもらい
JESSと記念写真を撮影し、お別れをしました。
「ありがとう、連絡とりあおうね」
そう言うとJESSは早々とバス乗り場から消えました。
私たちもバスに乗り込み出発を待っていると、
20分後ようやくバスが動き出しました。
すると
「あれ、JESS?」
「なんで、バスに乗ってきてんの?」
「これ、気に入るといいんだけど、プレゼント」
と言ってJESSは素敵なネックレスを私たちにプレゼントしてくれたのです。
「じゃ、またね」
と言って動き出したバスから颯爽と降りるJESS
「なんて、いい奴なんや・・」
夫婦で温かい気持ちになりながら、
一路マニラへと向かうのでした☆
0 件のコメント:
コメントを投稿