タイ滞在期間中に違和感を感じたこと。
それはタイでの洪水に関する
日本の友人達の反応と現地の様子のギャップだった。
簡単に言うと、私達は洪水の影響を少しも受けずに
バンコクで約2週間を過ごした。
正直、バンコクの街中では水が溢れている様子なども
探し続けたけれども一度も見つけられなかったのだ。
不思議だったのは、にも関わらず
多くの日本の知人、友人から心配の声や時に「バンコク入るべからず」と言った
意見を寄せられたのだ。
もちろん、これ自体は大変有難いことで、
どの人も私の大好きで尊敬する人々だということは断言しておく。
それを踏まえて、
私が気になったのは日本での報道の在り方だ。
日本では皆がまるでバンコク全体が水に浸かっている、
もしくは浸かりかけている様な捉え方をしているように感じたが
実際はどうだったのだろうか?
実際に被害が酷いのは
アユタヤからバンコクにかけての北部地域で、
バンコクで地下鉄やモノレールが通っているような場所、
あとはカオサン通りなどでは洪水被害の様子は見られなかった。
目に見えなかっただけかもしれないが、
すくなくとも、観光客が怪我や病気をしてしまいそうな状況ではなかった。
つまり、バンコクに観光客が来れなくなるほどでは無かった。ということだ。
またマレーシアホテル周辺地区の宿泊したゲストハウスのスタッフなどは、
「二週間前から『あと2、3日で水が来る』と言われ続けている」
と半ば冗談めかしていたほどだ。
誤解の無いように繰り返しておくが、
実際に洪水被害はタイで起こっているし、
多くの人が苦しい状況に追い込まれているのは確かだ。
彼らへの人道的経済的支援には
日本も骨身を惜しまず注力すべきだろう。
同時に、日本の各メーカーの生産拠点が
機能不全に陥っていることも確かだ。
それによる影響を日本人として、
きちんと把握し、対応することも必要だろう。
加えて、日本のマスコミ報道が悪いという訳でも一切ない。
そもそも報道の主眼は「危険・危機」の回避を優先するため、
多少その方向にバイアスがかかっているのは当然のことだ。
それたとは全く別次元の話として、
日本人がテレビを中心としたマスメディアから伝えられる「編集された情報」を
半ば盲目的に「真実」と捉えているような気がしてならないのは
私だけだろうか?
それはあたかも、
旅先の空港で「日本人観光客全員を放射能チェック」するような国々の
少しずれた事実認識に似ている気がする。
マスコミによって切り抜かれた情報はあくまで、
真実の一側面でしかないのである。
それはマスコミもはっきりと宣言している。
「編集」という言葉自体がそれを意味している。
そのことを私達はもう一度確認した方が良いのではないだろうか?
どんな内容であれ「事実の一側面にすぎない」と捉えるのが本来の報道との
付き合い方ではないだろうか。
でないと、いざという時に大事なことを見落としてしまう。
そんな気がしています。
以上
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