2012-03-25

ネパール 日本考

電力の多くを水力発電でまかなっているというネパール。

私が訪れたカトマンズ、ポカラともに
冬季は山から流れる水が凍るため、水量が減り
慢性的な電力部足に悩まされている。

どちらの街も
毎日12時間近く
必ず停電しており、
その停電計画表を把握したうえで
ホットシャワーをいつ浴びるか?
など、毎日しんけんに考えていた。

宿で過ごす夜は
日没とともにロウソクが配られ、
その灯で暗い夜をやりすごす。

まぁ、たしかになかなかに不便で
戸惑うこともあったけれど、
それがあたりまえのネパールの人々は
しっかりそれに対応して楽しんでいるふうにも見えた。

電気が不足する生活を体験してみて、
これまでの日本がどれだけ電力を無駄遣いしてきたのかを
思い知らされた気がする。

私たちは
膨大なエネルギーを
国土の外から輸入し、
なにをはばかる事なく消費している。

本来、
1秒たりとも
電力の途切れない生活が、
なんの矛盾もなく存在するはずはないのだ。

と、同時に私たちは多くのもとあった豊かさを失ってしまった。
たとえば、美しい星空とか。

あげく、膨大なエネルギー消費、その照明で見失った美しい星空を
屋内で再現するために、さらなるエネルギーをつかったりしている。

私自身プラネタリウムも
日本の豊かな生活も好きだけど、
それには、やっぱり何か極端な無理があることを痛烈に感じさせられた。

そんなネパール滞在でした。

以上

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